NZに引っ越して、抗生物質の在り方を考えさせられた

日本で「あーちょっと調子悪いな。病院行って薬もらおう。」と思って
内科なり耳鼻科なり行って、もらう薬の定番は消炎剤とか抗生物質だと思います。

ニュージーランドに引っ越してきてそれが普通でないことに気付きました。
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ここでちょっと。。
NZの病院のシステムですが、GP(General Practitioner)と呼ばれる一般診療医があり、
風邪であろうと捻挫だろうと妊娠だろうと、まずはGPのお医者さんに診ていただきます。
日本でいうとかかりつけのお医者さんって感じです。
みんなどこかのGPの患者として登録して、何かあればそこへ行きます。
GPで解決できない症例は、GPが専門医に紹介状を書いて、次はそこへ。という流れです。
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さて、薬の話。
NZに引っ越してきて、風邪ひいてGPに診ていただくこと数回。
基本的に風邪はウイルス性のものであるという理由で、処方されるのは解熱剤のみでした。
私は日本のシステムに慣れていたので、どういうこと?と最初は思いました。



でも実は通常風邪の原因となっているのはウイルスで、ウイルスには抗生物質は効かないのだそうです。逆に抗生物質が必要になるのは細菌の感染が疑われるもの。(例えば溶連菌とかマイコプラズマ肺炎とか)また重い副鼻腔炎とかの時も必要とされますが、その際はお医者様が処方を判断するとのこと。

恥ずかしながらそんなことはまるで知らずに日本の耳鼻科にかかっていたので、正直驚きました。
でも間違って薬剤耐性を生まないためにも、この処置が適切なのだそうです。

ちなみに解熱剤は薬局でも買えるため、今ではちょっとぐらいの風邪じゃ病院に行かなくなりました。苦笑
風邪で病院に行く意味があまりないですからね。。。。
とはいえ、子供のGP診察は公費で負担されており無料なので、解熱剤欲しい時は行ってます。

薬剤耐性に関しては、日本政府広報でも情報がありましたので貼っておきます。こちら

このNZのシステムを理解して、ふと考えました。
「日本って抗生物質出しすぎじゃない?」
私が日本にいた頃は結構頻繁に処方されていたような気がします。(今は違うのかもしれませんが・・・)
抗生物質は正しく服用することを心がけましょうね〜
勝手に途中で服用をやめたり、摂取量を変えたりすることは厳禁です!


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