ケロイドと肥厚性瘢痕の違いって?帝王切開後の最適なケア方法

帝王切開の傷が、産後4年経った今に肥厚性瘢痕がややケロイド化してしまった筆者です。人に見せる部分ではないものの、気になりますよね。「あの日頑張った証だ」と自分に言い聞かせつつも、何とかしたいと考える帝王切開経験者も多いのではないでしょうか?

この記事では、ケロイドと肥厚性瘢痕の種類とそれらの違いに焦点を当て、美容と治療のポイントを詳しく解説します。

ケロイドの特徴

ケロイドは、通常の傷跡よりも大きく、赤や紫の色調を帯び、しばしば境界が不明瞭です。特に皮膚が過度に瘢痕化する特徴があり、周囲の組織にまで広がることがあります。過剰な線維組織が蓄積するため、硬くて盛り上がった感触があります。また痛みやかゆみが強いことも特徴の一つです。

肥厚性瘢痕の特徴

一方で、肥厚性瘢痕も傷跡の一形態であり、通常は元の傷の範囲内にとどまります。色調は通常、周囲の皮膚と同じで、しばしば硬さや盛り上がりはケロイドほど強くありません。肥厚性瘢痕は、外傷や手術の後に発生することが一般的です。帝王切開だとミミズ腫れの様な感じになるパターンが多いのではないでしょうか。

その違いと一般的な治療法

主な違いは、ケロイドが元の傷跡の範囲を越えて広がる傾向があるのに対し、肥厚性瘢痕は元の傷の範囲内にとどまることです。これが治療法やアプローチにおいて重要な違いとなります。ケロイドの場合、手術・レーザー療法、ステロイド注射が一般的な治療法として採用される一方、肥厚性瘢痕に対しては、マッサージやシリコン製品の使用が効果的な場合があります。いずれにせよ、気になる方はきちんと皮膚科を受診することを強くお勧めしたいです! ニュージーランドのお医者さんによると、アジア人は西洋人に比べて傷がケロイド化しやすいんだそう。そんなことを聞くとブルーになってしまう帝王切開待ちのママもいると思いますが、大丈夫。まずは後悔しないように下記を読んで、できる限りの備えをしておきましょう!!


傷口がケロイド化しないためにできること

帝王切開後の傷がケロイドにならないようにするためには、以下のケアと予防策があります。ただし、個々の体質や遺伝的な要因によって傷跡の形成は異なるため、これらのアドバイスはあくまで一般的なものだと考えて、自分の傷とお医者様の意見と向き合いながらケアをしましょう!

  1. 正確なケアを行う:

    • 帝王切開後の傷は清潔に保ち、医師が指示する方法で正確なケアを行うことが重要です。傷を触らず、無理な摩擦を避けましょう。摩擦ぐらいで。。。と思う方もいるかと思いますが、帝王切開の傷は想像以上に敏感で、傷口をこすらないような刺激の少ない素材、形の下着に変更することをお勧めします。
  2. 早期治療を受ける:

    • 傷部位に異常な状態が見られる場合、例えば過度な赤みや硬さが生じた場合は早期に医師に相談し指示を仰ぐようにしましょう。
  3. ステロイド注射:

    • ステロイド注射が傷跡の過度な瘢痕形成を防ぐ助けになる場合があります。(注射は医師の判断による)
  4. 圧迫療法:

    • 圧迫療法を使用することで、傷跡が平らになりやすくなります。医師が推奨する特定の圧迫具を使用するか、マッサージや圧力のかかる衣類を利用することがあります。
  5. シリコンゲル使用:

    • シリコンゲルやシリコンシートの使用が、傷の瘢痕形成を軽減するのに役立つことがあります。もう帝王切開が決まっているなら、先に購入しておいてもいいと思います。「シリコンテープ」「シリコンジェルシート」などで検索するとたくさん出てくると思いますよ!ニュージーランドは医療品が高いこともあるので日本で多めに買って送ってもらうのも手かなと思います!
  6. 栄養と健康的な生活習慣:

    • 健康的な食事や適切な栄養を摂ることが、傷の治癒の助けになります。肌のターンオーバーに役立つビタミン類は大切です。また、喫煙を避け適切な睡眠を確保するなどの生活習慣も重要です。とはいえ、産後の授乳期寝る時間がないママも多いと思いますが、できる限り寝て体を休める工夫が出来たらいいですね!


個人的なお話をすると、私は長男を出産した際に実はあまりケアをせず、まあまあなレベルの傷が出来ました。次男の帝王切開が決まった際に、その時の傷の状況を説明して、傷口を縫合する糸の種類を変えてもらったり(溶けずに抜糸するタイプの糸に変更した)、産後半年はずっとシリコンジェルシートを貼っていたりで、随分長男出産後よりましな傷口になりました。その後3年経って白ミミズっぽい傷だったのですが、何かのきっかけで一部が赤く盛り上がるケロイドっぽい状態になり、今はまた皮膚科に処方されたクリームとシリコンテープ保護をするようになりました。その後随分と赤みが収まってきた感じです。 医学の力ってすごいです!(今更)

今回産後年数経って、急に傷がケロイド化することも分かったので、自分の傷を長い目で注意深く観察してあげることがとても大切だと思います。

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