NZで学んだ幼児の睡眠の科学〜寝かしつけのタイミングとは〜

子育て真っ盛りのパパママの皆さん、睡眠足りていますか?

寝かしつけが永遠に終わらない。
子供の寝かしつけが終わったらグッタリ。
子供と一緒に一緒に寝落ちる毎日。

1日の終わりで体力的にも一番しんどい部分ですよね。

先日幼稚園主催の子供の睡眠に関するZoom講義を受けてきました。(こういうイベントをよく開催する幼稚園なんです💛)なかなか面白かったので役立ちそうな情報を、子育てに疲弊するパパママ達のために少しシェアしたいと思います!


1:子供はどれだけ睡眠が必要なのか?

睡眠は子供の脳の発達に欠かせないもので、睡眠不足になると免疫が落ちたり、精神的に情緒不安定になったりもするんだそう。また疲れすぎた脳はポジティブな記憶を上手く吸収せず、ネガティブな記憶を吸収するという発表が海外であったとか!(本当ならちょっと怖い)
基本、
幼児期の夜の睡眠は夜7時〜朝7時の12時間が理想的なのだそうです。

「夜7時には就寝」というのは家庭状況によっては難しいですよね。。。ただできる限りの工夫をして就寝時間を早めたいものですよね。寝た後は至福のフリータイムです!笑


もちろん子供の年齢によって、継続して起きていられる時間の長さ・昼寝の回数・日中の睡眠時間合計は異なってきます。

<生後3〜5ヶ月>
継続して起きていられる時間の長さ:1時間半〜2時間
昼寝の回数:3回
日中の睡眠時間合計:4時間半

<生後6ヶ月>
継続して起きていられる時間の長さ:2時間
昼寝の回数:2回+16時ごろのうたた寝
日中の睡眠時間合計:3時間〜3時間半

<生後7〜9ヶ月>
継続して起きていられる時間の長さ:2時間〜2時間半
昼寝の回数:2回(+16時ごろのうたた寝)
日中の睡眠時間合計:3時間


<生後9〜12ヶ月>
継続して起きていられる時間の長さ:2時間半〜3時間
昼寝の回数:2回
日中の睡眠時間合計:2時間半〜3時間

<生後12〜18ヶ月>
継続して起きていられる時間の長さ:2時間半〜4時間
昼寝の回数:2回 (もしくは1回)
日中の睡眠時間合計:2時間半

<生後18〜24ヶ月>
継続して起きていられる時間の長さ:4時間〜5時間
昼寝の回数:お昼寝1回
日中の睡眠時間合計:2時間

<2〜3歳>
継続して起きていられる時間の長さ:5時間半
昼寝の回数:お昼寝1回(もしくは昼寝なし)
日中の睡眠時間合計:30〜60分


なるべくこの時間数を目指して頑張ってみましょう!

2:寝かしつけに最適なタイミングと環境

子供には眠くなる時間帯があるんです!しかも1日3回も。
朝9時〜10時
昼12時〜14時
夜18時〜19時

この時間帯はメラトニンの分泌が多い時間帯で寝やすい時間帯だそう。
昼寝も夜の寝かしつけも、この時間帯を目指すのがベスト!!この時間を逃すと逆に寝付きにくくなるんだそう💦

子供の寝かしつけにいい環境
室温19度前後 (日本で言われる温度よりやや低い)
暗い部屋(メラトニンの分泌が増える)

子供によって必要なもの 
※問題がある場合は取り除く方がベター
ホワイトノイズ(1歳ごろまで)
音楽
ナイトランプ
おしゃぶり(生後4ヶ月以降は依存を避けるために推奨はしない)
おくるみ
お人形


またはしゃぐ子供が急に寝付けるわけもないので、寝る前に本を読んだりして静かな時間を過ごすようにするとベッドタイムまでの移行が楽になります。テレビなどは早めに消しましょう

子供は疲れすぎると逆に寝付けなくなります。
"1 yawning is a warning"
(1回のあくびは警告)
最初のあくびを見逃さずにベッドタイムに移行しましょう。3回あくびをした時点で、子供はもう疲れすぎてしまっています。

3:トントン・ユラユラも実はダメ!?

ニュージーランドでは早くから子供が一人で寝ることができるようにネントレ(ねんねトレーニング)をします。もちろん家庭の間取りにもよりますが、バシネットを卒業したらもう自分の部屋で一人で寝るパターンが多いのではないでしょうか。ちょっと寂しいですが、日本の「川の字で寝る」子育てはNZには存在しなさそうです。苦笑

一人で寝ることができるように育てるために、寝かしつけでしてはいけないことが下記。
・トントンする
・抱っこなどでゆらゆら
・授乳(ミルク)※1歳〜1歳半以上
・添い寝

えええっ!?めっちゃしてますけど!!!😳😳😳


先生曰く「これがなくては寝ることができない」状況を作ってしまうことが良くないんだそう。例えばいつもユラユラして寝かしつけられている子供が、夜中にふと目覚めてしまった時に思い出す一番近い記憶がこの「ユラユラ」で、同じ状況にならないと寝に戻れなくなってしまうのだとか。

ミルクは糖分が多いので、虫歯の観点から歯磨き後にミルクをあげて寝かしつけを行うことはNG。もし夜中に起きてミルクを要求する場合は(最初は嫌がるでしょうけど)水にすり替えて数日を乗り越えればミルク欲はおさまるのではないか?と先生が話していました。

ちなみに!ユラユラ・トントンなどの寝かしつけルーティンで、すんなり寝かしつけが出来ており、且つ朝まで大きな問題なく寝ているという場合は、そのルーティンを止める必要はなく、問題がある場合のみ、そのルーティンを止めるように少しづつ移行した方がいいとのこと。

ただ、1度確立してしまったルーティンを止めるというのは結構ハードな作業ですよね。。。こればかりは忍耐が必要な作業にはなってしまうそう。
私もおしゃぶり卒業に苦労しました😂

4:「寝る」までの行動を視覚化する

3歳以降は、寝るまでの流れを紙などに子供と一緒に絵で書いて、見えるところに貼っておくと作業が捗るというアドバイスがありました。
例:お風呂の絵→夕食の絵→歯磨きの絵→絵本(具体的に何冊)の絵→子供がベットに入っている絵 など
一緒に描いたからこそ「次これだよママ!」と自発性が出る可能性も?寝るまでにウダウダして時間がかかってしまう子供に是非トライです!

最後に。。。
寝かしつけの時に「早く寝て!」とか声かけしてませんか?その声かけ、是非具体的にしてください。何故なら、彼らはどうすれば寝ることができるのかわからないから😂😂
「ベッドに寝転がって、目を閉じて、ネズミみたいに静かにしてみよう」
(先生が話した原文訳そのままです)
このままでなくていいと思います!具体的に何をするのか話してあげてください💖

長々と話しましたが、使えそうな情報はあったでしょうか?
寝かしつけが少しでも楽になりますように!!

かく言う私も、まだまだ色々問題あり。我が家の課題は添い寝です!
「下の子だし。。」なんて考えて、存分に甘えさせてあげてしまっていて、私が添い寝卒業から遠ざかっております!笑

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