NZの不動産へのコロナウイルスの影響はあるのか議論

つい2日前にニュージーランドは規制をレベル2に引き下げました。
カフェやショッピングモールなどの対人環境の企業も再始動!
(でも従業員の安全を確保すべく、いろんな規制はあります)
学校も週明け5月18日月曜日から再開。
本日の新規感染者数はゼロ。このまま個々人が危機管理を徹底してまた感染拡大とならないようにしたいものです。

さて、今日はこんなコロナ禍の不動産の話。


コロナウイルスによって経済が大打撃を受けて、企業倒産や失業者問題、デフレ問題が起こっているはどの国も同じ。
各国が対策を講じて、いかにこの苦境を耐えるか試行錯誤。。。している中で少しニュースなどにも話題になっているのがこの不動産の話。

ニュージーランドの不動産はこの10~20年でありえないくらい価格が高騰しました。
場所によってはこの10年で倍になった地域もあるほど。
このコロナの影響でもちろん家の売買は少しスローダウンし、価格も下降に?とも考えられてはいるのですが、今国内でささやかれている今後の不動産の傾向をまとめてみました。





①意外とオークランドの不動産の価格変動は少ないかも説

不動産の価格の変動と一番大きく関わるのがそのエリアの企業活動。
このコロナウイルスで旅行関連業が多大なる被害を受けているのは確かなのですが、オークランドにはとにかく一般企業の数が多く、雇用の機会も多いため、そんなに不動産価格が下降するような状況にはならないのではないかと言われています。


②不動産価格の変動がないと思われるウェリントン

ウェリントンには政府関連の仕事が集まっているのですが、それ故このコロナの影響で人が解雇されることはほぼ無いと考えられ、よって不動産の価格が下降することもなさそうだと予想されるとのこと。
ちなみにニュージーランドの対コロナの企業救済策はかなり手厚く、政府から救済金を受ける企業は、その受領期間の間に従業員を解雇しないように、仕事がなくとも救済金を給与として従業員に還元しなければならないシステムになっています。


③コロナウイルス禍で農業は強し

今回大打撃を受けているのは観光業ですが、そんな中でも変わらず強いのが農業や森林業。
よって農業・森林業で働く人の多いエリアの不動産価格はあまり下降しないだろうとの予想です。
ワイカトやホークスベイ、カンタベリーの1部がそのエリアに当たります。
逆に観光業に成り立っていた南島のクイーンズタウン。海外からの旅行客がいるからこそ経済活動が成立していたようなエリアです。高級エリアでニュージーランド国内でも有数の別荘地でもありましたが、その不動産価格上昇の動きもコロナウイルスで完全ストップ。今後の不動産価格の動きが注目されています。
その他の観光地で有名どころのロトルアやタウポは、国外の観光業だけでなく国内観光業でも力のあるエリアなので、クイーンズタウンほどの影響はないとの予想。


④地方郊外の不動産価格は下降の見通し

ニュージーランドは投資目的の不動産売買も活発です。
ここ近年の不動産価格上昇から、投資家が今はまだ安い地方郊外ワンガヌイやティマル、ギズボーンエリアの物件を買い求めることもよくあることでした。
ただ今の先行きの見えない状況から投資家は今すぐ安い物件を買うのではなく、1年半〜2年ほど購入を様子見して、買い時を見定めるようになり、結果不動産価格は下がるだろうとの予想です。
また、お金のある投資家は企業活動の影響が少ない(=価格下降があまりないだろうと予想される)都市部の物件へ集まり、賃貸経営目的の購入の方が増えるのではないかと考えられています。


⑤オークランドの高級住宅街エリアはほぼ影響なし

オークランドでも都市中心部に近く、学区もいいのがレムエラ、エプソン、マウントイーデンという地区ですが、そもそもこのエリアに家を買おうと思う人達はこのコロナウイルスによる経済的影響がない(あったとしても影響があまり大きくないだろうし、そもそも持っているお金の量が違う)人達なので、このエリアの需要は依然として大きく値下がりはあまりしないだろうと予想されています。



今回5点まとめましたが、どの項目でも関わってくるのが企業活動&就業率
今後、合わせて確認していきたいですね〜

筆者は家の引っ越しも購入も考えていませんが、不動産マーケットを眺めるのは嫌いじゃないので、今後も観察してまいります。


コメント